02.12
2月上旬は、まっしろしろになりながら、粘土で原型づくりに励んでいました。
ずっとずっと、あたらしい小鳥の形のろうそくを作りたくて、
なかなか「これ!」というフォルムに辿りつけずに日々のことに追われていたのですが、ようやく腰を据えて取り組むことができました。
上の写真は、完成した粘土の型です。
これを、シリコンで型どりして、そのシリコンの型にロウを流してろうそくへと仕立てていきます。
***
3年前に作った型の小鳥は、思うまま自由に、当時の私の思う「可愛い」を詰め込みました。
たくさんのすてきな"飼い主さん"とのご縁に恵まれてきましたし、
私自身、この子たちのことは、今でもとても好きです。
・・・でも、ちょっと、"居場所を選んでしまう"ところがあり。。。
展示などの経験を重ねていくうちに、色々な空間に馴染めるような柔軟な子を作りたいな・・・という思いが強くなってきていました。
それから、基本の形がある上で、翼の部分に施すモチーフで変化をつけられることや、
灯すときの実用性も重視したフォルムにしたいな、と。
ずいぶん長いあいだ悩みぬいた末、ようやく数日前に、ぽっ...と、姿を現してくれました。
最初に生まれたのは、私の一番好きな花「すずらん」の翼をもった小鳥。
"幸せが訪れる"という花言葉をもつすずらんの小鳥が生まれて、達成感で久しぶりに満たされた気持ちになっていたところ、
一通の封書が届きました。
『クラフトフェアまつもと』の選考結果のお知らせです。
昨年の初チャレンジは、残念ながら選外。
今年も難しいだろうな...でも、挑戦することを諦めてはいけないと思い、応募していました。
5月のあがたの森は、私にとって、ずっとずっと憧れの場所。
故郷の大好きなイベントに参加したい!という強い思いが通じたのか、今年は選考を通ることができました。
憧れの場所であるがゆえの不安も相当大きいですが、いただけたチャンスを実りあるものにできるよう、
こつこつ準備していきたいと思います。
まだ試作段階の生まれたての小鳥も、これから大事に育てて、5月には松本へ連れていきたいな。